小吹 伸一 パーソナルログ

小吹伸一と申します。 ここでは、主に個人としての思惟や行動を基準に書いてゆきます。 どなたかの、何かの役に立てばさいわいです。

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≪ 残念記 ≫

現在、ブログ「一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]」書き手の一市民Tこと志岐武彦氏と、森ゆうこ前参院議員の決裂のようすがネット上で議論を呼んでいる。
さらに話をややこしくする意図はまったくないが、志岐氏の「検察審査会・最高裁疑惑追及」の活動に、ごく限られた形ながら、助力の一端をになったこともある立場から、私見を一筆。

志岐武彦(一市民T)氏は、検察審査会の実態追究に多大な努力を払ってこられた。

私は、小沢一郎氏支援の運動初期に、「小沢一郎議員の民主党議員としての地位保全を求める署名」という署名運動を、岡本啓一氏らと行ってきたのだが、活動の途中から、志岐氏が取りまとめを務めておられた、「検察審査会の情報公開を求める請願署名」も、併せて街頭で集めていた。
また私は、街頭デモ活動の主催に、当初からかかわっており、3・11震災以後は、自分自身で責任者としてデモ活動を繰り返し行った。 ※1 ※2
活動の最中に、志岐氏と知り合い、初期のデモ開催の仕切りが悪かったことで、非はこちらにありながらつい、怒鳴り合いのケンカになって、疎遠になっていた時期もあったのだが、それでも志岐氏の粘りづよい究明活動には敬服してきた。
志岐武彦氏は、三年以上に及ぶ調査と考証の結論として、「検察審査会による架空議決」説を、確信をもって主張しておられる。また、数々の疑惑に対して、実際のところはどのような経緯で起訴議決に至ったのか、検審事務局側からの、真っ黒に塗りつぶした文書の提出と、のらりくらりの答弁からでは、実態はうかがい知りようもない。実態究明の切り札は、もはや機を逸してしまっているが、「検察審査会を調査する法務委員会秘密会」の開催にほかになかった。これが実現しなかったことは、私にとってもひたすら残念であり、落胆を抱いている。

【 約一年前のこと 】

多くの、「小沢一郎氏は無実!」の主張を唱えてきた人々と同じく私自身、「検察審査会を調査する法務委員会秘密会」開催に、熱烈な期待を寄せた。

以下「秘密会」。事情がよくわからない読み手のために。「陸山会事件(小沢裁判)」により小沢一郎氏が刑事被告人とされるにいたった、東京第五検察審査会の起訴議決に、あまりに不審な点が多すぎることから、真相究明活動や抗議運動が起こり、これを受けた当時の衆参国会議員ら140名が、昨平成24年、小沢氏一審判決の直前の4月23日に、衆参両院議長に要請した実態調査のことである。

「秘密会」というと響きがよくないようだが、検察審査員の個人情報保護のため、報道関係者や一般の傍聴を認めない、非公開の調査となるためこう呼ぶ。草案は、前参院議員の平野貞夫氏が起草し、要請文の作成は森ゆうこ氏による(森ゆうこ『検察の罠p177』)。

私は、この「秘密会」開催要請の発表を、平成24年4月20日(金)文京シビックホールで行われた「『STOP!権力の暴走』国民大集会~ 小沢一郎政治裁判の不当判決は許せない~」の檀上で、居並ぶ市民や議員、有識者らと同席した状態ではじめて聞いた。森ゆうこ氏(当時参院議員)から、秘密会要請を行うとの公表がなされたとき、会場は大きくどよめき、私も心中で喝采していた。このとき私は、「小沢一郎氏には無罪判決が出る」と、ほぼ確信した。  動画

なぜなら、検察審査会が不正な経緯で起訴議決を下したことは、どう見ても疑いようがなく、「秘密会」による実態調査の実施がなされるならば、そもそも不当な冤罪裁判であったことが明るみに出るであろう。不当裁判であることは、検察のみならず、検察審査会を実質、機構内部に擁する最高裁(司法)そのものが、百も承知していることで、追究が始まる前に、小沢氏を有罪に陥れることは断念して手を引くはずだ、と。
さすがに有識者や議員というのは大したものだ、と「秘密会」開催要求を立案し議員らを糾合したその働きに、心からの敬意を、「そのときは」、抱いた。

はたして、同年4月26日、東京地裁は小沢一郎氏に「無罪」の判決を下した。当日、地裁前に詰めかけていた支持者の人々は歓声をあげ喜び合った。ある有力な支援グループの長の女性は、泣き崩れて私にしがみついた。

この日の無罪判決が、司法の公正な判断で下されたものだと考える観察者は、あまりいないと思う。権力による不当裁判の糾弾者や、小沢一郎氏の支持者の人々、真相究明者による、さまざまな対抗行動により勝ち取った無罪なのだ。
議員や良心的ジャーナリスト、言論人らはさかんに、検察による元秘書三名の不当な逮捕拘留や誘導的取り調べの手法を批判し、市民らはインターネットを駆使して、マスコミの検察リークをもとにした偏向報道を糾弾し、小沢一郎氏を「政治とカネ」の人物破壊キャンペーンで抹殺しようとする趨勢に抵抗してきた。
とりわけ、「検察審査会」による起訴議決には、疑惑などというものではない異論が各方面から噴出した。

・審査員の平均年齢が34.55歳という若さ、さらに人員入れ替えを行っても平均34.55歳(確率1/100万)という異常。 ・報道によれば9月8日~14日という異様なスピード審査・スピード議決。 ・議事録の不存在。
検審事務局は、審査員の個人情報保護をたてまえに、審査~議決の過程を検証できる資料を何も出さない、という態度に終始している。
国民選出の代議士ですら「被告」の立場に陥れ、社会的地位を失墜させる権能を有しながら、かたくなに公的、市民的チェックの要請にこたえようとしない、ブラックボックスの権力装置、「検察審査会」の実態解明がなされないうちは、小沢裁判(陸山会事件裁判)の全容は未解明のままに終わるだろう。

先述の、「秘密会」開催要求には、たしかに、小沢一郎氏を「犯罪者」に仕立てあげようとする権力側の意図を挫く効力があったものと思う。しかし、ことは小沢一郎という一個の政治家への問題にとどまるわけもない。
検察審査会は、建て前では、「独立してその職権を行う」ことになっているが、これを鵜呑みにしている人はあまりいるまい。検察審査会事務官も事務局長も、最高裁判所(事務総局)が選任するのである。最高裁と検察審査会は、どう見ても一体の運営なのだ。最高裁は分立する三権のうち、司法の最高位にあたる。法の守護者たるべき最高裁の、実務部門に、検察審査会制度を悪用して一政治家への冤罪を仕掛けたのではないのかという疑惑が提起されているのである。
「そんなことは絶対にない」というなら、証明のために、調査でも秘密会でも、率先して受け入れ、審査員の個人情報保護のみを担保した運営情報の開示と信頼回復に積極的につとめるのが、検察審査会事務局(最高裁事務総局直轄)のなすべきことだと思う。やましいことはなにもないというのならば。

「小沢一郎氏、一審無罪」は得た。が、平成24年5月9日、検察官役の指定弁護士三名(大室俊三、村本道夫、山本健一)が不服として控訴、のちに、これが棄却される11月12日までの間、小沢氏はふたたび「被告」の扱いを受け続けることになった。
当時、指定弁護士による控訴に、多くの市民がネット上で憤慨をあらわにしていた。私も同じく、こんな汚い裁判がいつまで続くのかと思い、何とか、かの「秘密会」が開催され、検察審査会の実態解明がはかられないだろうかと焦燥を抱いていた。140名も同意したという議員たちは何をしているのだ、と。政局はすでに、消費税増税を巡る攻防が動きだしていた。時宜を逸すると、秘密会の実現は遠のく。

小沢氏に対する控訴が報じられた日だったと思う。「不当裁判糾弾デモ」協力者のある方と、電話で、これからどうしたらよいかなど話し合っていた。
「『秘密会』の実施しかないでしょう。調べれば、絶対インチキが出てくる。何とかならないんですかね」と私は言った。
相手は、「それは法務委員会で決めるらしいんだよね。参院の法務委員会には提起したけど、だめだったと聞いた」。
「じゃ衆院は?」と私は言い、手元のPCで、衆院法務委員会の人員を調べ、法務委員会委員長に、小林興起氏の名を見つけた。「あ、この方僕、知ってます。行けば話を聞いてもらえると思います」

09年衆院選の際、当時、私が所属していた、「あるインターネット発信者の後援会」が小林興起氏の応援に参加していて、私自身、ボランティアに何度も参加、秘書の方々も何人も知っている。直接頼んでみようと思い立った。

5月初旬のある日、私と、「小沢一郎支援デモ」グループ仲間の女性のSさんと同行で、衆院議員会館を訪れ、小林興起氏と面談した。小林氏も、秘書の方も、私のことはよく覚えて下さっていた。
私は、今ではかつて所属していた団体は離れ、個人として、小沢一郎氏への不当裁判糾弾デモや、反TPP運動を実施している近況を小林氏に説明し、法務委員長として、「秘密会」の開催に踏み切っていただけないかと頼みこんだ。

小林興起氏は、じっくり話を聞いてくれた上で、このように答えた。
「法務委員長としての私の役割は、議題として挙げられ法務委員会で討議した案件について、公正な立場で最終的な判断を下す、というものなんですよ。私が、委員長の職権でこれをやろう、といって決議したら、公正な役割を果たしているとはいえなくなります。法務委員会のメンバーには、小沢派の人たちも何人もいるのだから、その人々がこれをやろうと申し出れば、きちんと検討します。沢山の資料や記事も世に出ているし、秘密調査会を実施しようという賛同者も集まったことは知っています。しかし、実際に法務委員会の議案としては挙げられていない。こういう状況を見ると、これはもしかして、小沢先生自身が、何らかの理由で、グループの議員たちにストップの指示を出しているのかもしれない、と、私としては判断しています」

翌日、私は志岐武彦氏に電話して、衆院法務委員長に面会し秘密会の開催を求めたことを伝えたところ、志岐氏は、ぜひ小林興起氏と直接会って説明したいので、引き合わせてもらえないかとのこと。
平成24年5月19日、私と妻も同席の上、志岐氏と一緒に、再度小林法務委員長に面会に行った、このあたりの出来事は、「最高裁の罠 第5章 消された法務委員会秘密会(P109~113)」に記述されている。小林氏は、志岐氏の提示した資料に目を通し、衆院法務委員会メンバー議員の、ともに弁護士でもある、辻恵氏、階猛氏に直接電話し、「今、こういう人々が私のもとへ、資料を持ってきているのだが、この資料はあなたに必要なものではないですか」とそれぞれに言った。

このとき、小林氏としては、「公正な立場」を踏み越えていたかもしれないほどの好意的処遇をとってくれたものと思っている。この資料をもとに議題提起すれば、自分は受け止めると言っているのと同じだ。
私はこの日、業務のためしりぞき、辻氏、階氏への資料の引き渡しは、私の妻が志岐氏に同行した。妻から聞いた話は、志岐氏の記述と一致している。「やる気があるとは全然思えない」とのことだった。結局このときの、衆院法務委員会の委員長や議員への「秘密会」開催の働きかけは、功を奏さなかった。
志岐氏と私は、とにかく何か方法を見つけて、「秘密会」を実現させようと言い合った。
この頃から、志岐氏は私に、一、二か月に一度は電話をくれるようになり、近況を知らせ合う交流を持つようになった。

物事が動かないものはしかたがない。この時期私は、仲間らとともに、【消費税増税反対アクション 2012】の街頭行動に注力することにした。

さらに7月2日、私は小沢氏と同じく岩手出身の階猛議員へ、以下のFAXを送信した。
階議員とは面識は、ないに等しい。同年4月の、「『STOP!権力の暴走』国民大集会」の席上で、お見かけした程度である。が、小沢グループの中核の一員で、選挙区も小沢氏の有力地盤から出ている方であるため、最後の望みを託すような心境だった。

////////(以下FAX文)//////////////////

階猛先生へ、お願いのこと。

階猛先生、困難な政情政局の中、日々ご活躍いただきありがとうございます。
「小沢一郎支援デモ」および「陸山会事件国策捜査・不当裁判糾弾デモ」実行責任者の小吹伸一と申します。先日、面談のお願いを申し入れておりましたが、たいへんご多忙な状況でしたので、お時間頂戴することはやはり遠慮することにいたしました。このFAX文書にて、簡略ながら陳情させていただきたく存じます。

5月末、階先生ご不在のおり事務所に、「志岐武彦」という方が、検察審査会についての、ご自身のブログでの調査資料をお届けになったと存じます。その日、私の家内も同行しておりました。
同じ一連の資料を一昨日、志岐様より、小沢先生の秘書の方にお渡しし、内容ご説明になり、早急な調査への着手が望まれる旨、お伝えしております。

私よりの切なるお願いを申し上げます。検察審査会の、「秘密調査会」と申しますと非常に大掛かりで時間もかかると予想されますが、たとえば、それに先立つ予備調査という形で、ひとまず以下の事項だけでも、確認していただくことはできませんでしょうか。
1, 審査過程の議事録
2, 審査員の生年月日などを含む本人確認

私共の予測では、ただこれだけの調査確認だけでも、おそらく何らかの不正、ことによると非常に大きな不正が明らかになるのではないかと考えています。少なくとも、人選不正が行われた疑いはきわめて強く、議事録の不存在や、ことによると、志岐様の長期間の究明と考察が正しく、審査員の一部または全部の不存在ということさえ、明るみに出るかもしれません。志岐様の主張は、非常に驚くべき疑惑を検察審査会に投げかけるもので、容易にお信じになることはむずかしいことと思われますが、まったくの荒唐無稽として却下することも、また失当ではないかと存じます。志岐様の主張を否定すべき確たる素材もまた、見つかっておりません。いずれにせよ、検察審査会を実際に調査すれば、実情は明らかになるものと存じます。

階先生におかれましては、変転いちじるしい政局の渦中にあり、たいへんご多忙かつ非常な重圧、困難な判断の連続の日々をお過ごしのことと拝察いたします。そのようなただ中に、こうしたお願いを申し上げるのはたいへん恐縮ではございますが、なにとぞ法務委員会の議題として提起していただき、厳正な守秘義務の宣誓と履行を担うことのできる調査者(議員または適正な資格を備えた公人)による、国政調査権の正当な行使による速やかなる実態調査に着手していただけますよう、お願い申し上げるしだいです。

私は、同志、有志らと共に、小沢先生が検察審査会による議決起訴を被ってよりこのかた、その地位保全と復権のため、考えられまたなしうる限りの方策を、国民の立場より尽くして参りました。地位保全のための署名を街頭で集め、デモ隊を組織し、東京都内だけでもデモ実施回数は15回に及びます。
また、他のさまざまな個人や団体、議員の皆様方による、不当な権力行使に対する抗議や抵抗の運動がおそらく奏効し、小沢先生の一審無罪は、得ることができました。しかしまたも不当な控訴により、小沢先生は「被告」の立場にとどめおかれることになってしまい、無念きわまる思いを、階先生とも、有志議員や国民有志らとも、同じくしているものと思います。検察審査会の議決の不当性を明証することで、「被告」という桎梏から、小沢先生を解放してさしあげたいとの切望により、上記お願い申し上げるものです。なにとぞご検討くださいませ。

私の本人確認は、いつでもお電話下さい。業務中のこともありますが、速やかに折り返します。
各種デモ活動の問い合わせ連絡先と同じで、インターネット上でもご確認いただけます。
小吹 伸一 070-5552-8284

//////////////////////////////////


このFAX送信直後、階氏事務所に電話で受信確認すると、「たしかに受け取りました。伝えます」と、秘書の方よりの、硬い、いらだったような口調の返答。
忙しい最中のためかと思い、業務に入ったが、休憩時間に端末でニュース確認して驚いた。この日、小沢一郎氏とグループ議員がついに民主党を離脱、ただし辻氏と階氏は民主党に残留、との報道だった。
よりによってというか、笑えないタイミングでの要望提出になってしまった。もう秘密会どころではない。民主党は割れたが小沢グループも割れた。ついに時は失われてしまった、と、口惜しさでどうにもならぬ思いだった。

後は、いろいろあったが、この一文にお付き合い下さっている皆さんがご存じの通り。二度の総選挙を経て、小沢氏に近しい議員や「生活の党」の議席は激減、国政での発言権は凋落した。さらなる政権交代でも起こらない限り、検察審査会(≒最高裁事務総局)への疑惑は未解明のままに、うやむやにされてしまうおそれがきわめて大きい。
一年以上前の一時期のことを、思い返しながら書いたのは、「秘密会」による調査が流れたことへの憤懣が、昇華されず残っているためである。議員らが、「これをやる」と大勢の人々が集まる席上でぶち上げ、記者会見まで開き、見守る国民に期待を大いに抱かせたのに、実際にはやらない。やってくれやってくれと、国民が直談判までこころみても、やはり実現しない。あの「秘密会開催要求」発表時の盛り上がりはいったい何だったのかとの思いを禁じ得ない。09年政権交代への期待と高揚が、霧散していった時期の滅失感に似ている。

志岐氏は、「小沢裁判起訴議決は架空議決であり、審査員は存在しない」という説をとっている。検察審査会への本格的調査が行われれば、そのことがかならず証明されるはずだという確信のもとに、「秘密会」開催実現を議員らに熱心に求めていた。

私自身は、「架空議決説」にこだわっているわけではない。審査員はいたかいなかったか、特定の説を証明したいのではなく、ただ真相を明らかにしたい。実際のところ何が起こったかを知り、知らしめたいというのが、私の動機である。もしも、「架空議決説」や、「審査員不在説」が間違っていたとしても、私は全然かまわない。
いずれにせよ、検察審査会による小沢一郎氏への起訴議決には、不審な点が多すぎる。検察審査会制度に悪用の実態があるならば検証しこれを糺し、関与者―ことによるとそれは「司法」そのものであるかもしれない―を明確にし、不当な経緯で被告とされた小沢一郎氏と元秘書の方々の完全な名誉回復をかなえる、動きの一端に助力したいというのが、私の立場だ。が、肝心の議員らに「秘密会」開催の積極的意志がみられないのでは、どうにもならなかった。これらが、約一年前の出来事である。
政局や、当時の党内事情によりうまくゆかなかった等の事情があったということは理解できる。現実はうまくゆかない。それにしても無念だ。

【 「司法の罠は?」 】

下って今日の、志岐武彦氏よりの、森ゆうこ氏への「森前議員は捏造報告書を流出させ、最高裁の犯罪に蓋をした」という糾弾(森氏からすれば『事実無根のデマ』)これについては、私には、実際のところはわからない。森氏がちがうと言っているものは、ちがうということだと認識する。
「森前議員に近いX氏が、『ロシアのサーバーには私が流した』」と言ったとのこと、これも事実無根とのこと。
このXという方は、私はまったく知らない。だが、志岐氏は、こういうことでウソや作り話を言う人ではない、と私は信じている。真っ直ぐにしか進めない一徹の人物で、人と衝突することも少なくないようだが、聞いていないことをでっち上げるなど考えられない。どこかで、話がおかしくなっている。事実は、推移により明らかになると思う。

さきに記した通り、私は、たまに志岐氏と電話で近況を伝え合う関係であり、小沢一郎氏の無罪獲得のための運動で、いろいろなことを共になした仲間である。彼の言い分をうのみにするわけにもゆかないことだが、「森ゆうこさんは、『架空議決』ではないという。自分の言うことには取り合ってくれないし、すべて検察の仕組んだことにして決着させたいようだ」という話は、半年以上も前から聞いていた。たしか、「最高裁の罠」が出版された直後からだったと思う。

この一文を、なるべく公正に記すことができるよう、森ゆうこ氏の新著、「日本を破壊する五つの罠」を買って読んだ。そこには、「~常識的には信じがたいことだが、現在は検察審査会の開催状況が公表されていない。つまり、検察審査会が実際に活動しているかどうかがわからないのだ。極端に言えば、実際は開かれていない検察審査会を開かれたことにして、ありもしない起訴議決をでっちあげることも可能なのだ」との記述がある(第2章 検察と司法の罠83~84頁)。
小沢裁判がそれによるものだとはしていないが、「架空議決は可能」、ゆえに情報の公開度を高めなくてはならないという主張である。もっともなことだ。
検察審査会制度が冤罪を引き起こすという事態を繰り返さないために、検察審査会法を改正し、会議録の作成、開催状況の公表、審査補助員の弁護士を1名から2名にすることの必要が述べられている。制度不備の改善には、私もまったく異論はない。

それにしても、検察審査会は、機構的に、検察の一部ではない。検審事務局は最高裁事務総局が選任する。建て前では、「検審は独立して職権を行う」となっているようだが、どう考えてもこれは最高裁が管理する部門である。検察追及については、非常に果敢に行っておられることは読み取れるのだが、「司法=最高裁」への疑惑追及のようすは、同著にはあまり記されていない。
「検察が検察審査会を悪用して小沢一郎氏を起訴議決で被告にした」という種類の記述は、随所にみられるのだが、「司法の関与」については、顧慮されていないように読める。章の題も、「検察と司法の罠」となっているのに、「司法の罠」のほうは、解明されなくていいのだろうか。どうも釈然としない。おそらくこのあたりが、だいぶ早い時期、おそらく志岐氏の「最高裁の罠」出版の前後のころから、志岐氏と方向性が違ってしまっているのであろうと思う。

また、これは森ゆうこ氏ではないが、「小沢裁判は架空議決による」という説を、デタラメとかトンデモと難じる論もある。

その論拠のひとつは、要約するとこういうことであるようだ。
「東京第五検察審査会では、小沢一郎氏への起訴申し立てのほかにも、多くの案件を議決している。審査員が不在なら、それらも全部架空議決というのは無理がある」。

志岐氏による反論はこのようである。
「22年度中に、小沢事件以外に(東京第五検審は)19件の事件を議決したとのこと。小沢事件だけでもとても大変なのに、それ以外に19件も審議し議決したというのは、かえっておかしい。全部架空議決しても、外部からのチェックがなければバレはしない」
http://civilopinions.main.jp/2012/06/61219.html


【 「仮説」してみる 】

ここで私自身の、推論というか、仮説をのべてみたい。これが真相だというつもりでなく、このように考えることもできるのではないか、ということです。参考になれば。

◆第五検察審査会に審査員は存在、することはする。実際に、平均年齢34・55歳の人々である。ただし、これは恣意的に選ばれた人選で、おそらく抽選ソフトなど使用していない。小沢裁判を開始するために揃えた、権力側の走狗のメンバーである。人員の入れ替えはやっていない。

◆はじめから小沢氏には起訴議決を出すことは決まっているので、審査のために何度も集まったりなどしていない。ゆえに、審査が短くても、繰り上がっても無関係。結論は決まっている。その意味で、「架空議決」である。

◆他19件の議決に当たっては、審査を、やることもやらないこともあるが、あくまで検察審査会事務局(最高裁)の都合に合わせる。ただし、審査にあたっては補助員の弁護士がつき、議決にあたっては検事が説明に呼ばれるので、そのときには召集され、一同に会する。

志岐氏説によれば、「斉藤検察官が議決後の9月28日に、説明のため検審に行ったさいに、検察審査会の部屋にいた審査員は最高裁が用意したサクラ」ということである。
しかし、審査員がはじめからいないという説をとると、他19議案の場合でも、検察官を説明に呼ぶたびにサクラを揃えなくてはならないし、審査補助の弁護士も、全案件、グルでなくてはならない。審査をやってないのを、やったことにするわけだから。しかし、これはこれで、たいへんな手配の苦労が要る。とくに弁護士は民間人なので、いつどこでバクロするかわからない。審査員はいて、他案件はそれなりに処理していたというのが、無理がない推測ではないかと思う。

いろんな想像をたくましくするものだと思われる向きもあるとおもうが、しかし、「審査員を抽選で入れ替えても平均年齢34・55歳」という検審事務局の主張のほうが、よっぽどトンデモなのではないか。確率100万分の1。ありえない。
あえて100万歩譲って、検審事務局側が主張する、その平均年齢になったとしても、公正な審査のために、「これでは若い世代に偏りすぎだ」と抽選をやり直すのが職責に照らした判断というものではないか。抽選ソフトなど、何回使ったっていいのである。

検審事務局が、審査員の生年月日を公表しないことも、これなら説明がつかないだろうか。一回目議決と同じ人間が「選出」されている。もしも調査が入っても、「ソフトがこういう結果を出した」と強弁する。まるっきり存在しない、または審査員では現実にない人間のデータを、帳簿に載せることはためらわれたということではないだろうか。

「その程度の考えはすでに検討し、却下した」というお粗末になるかもしれないが、すべての説を精査しているわけではないので、ご寛恕お願いしたい。

【 むすび 】

長い、まとまりのない記述になったが、つまり、「検察審査会の疑惑は全然解明されていない」のである。そこは、最高裁すなわち司法の管轄下にある。

検察の改革も、国策捜査・不当裁判の再発防止策も必要だ。それにしても、「司法の罠」を解明できるのは、誰だろうか。国政調査権を付与された国会議員にさえ調べることができない(あるいは、怖くてやらない)、外部のチェックをかたくなに受け付けない、冤罪づくりに悪用可能な権力装置、そんなものは、徹底的に猜疑の目にさらされ、どうせろくな審査などやっていないだろう、審査費用やソフト発注やらのカラ伝票でウラ金作って、関与者が私服を肥やしているのと違うかと見られて、いっさい文句は言えないであろう。絶対権力は、絶対に腐敗する。
「検察審査会を調査する法務委員会秘密会」開催こそは、「司法の悪」を切開する、最大のチャンスだった。期待を寄せた者としては、索漠の思いを抱く。

あまつさえ、今日みられるような、かつて協働していた者同士の、険悪ないがみあいに至るものと知っていたら、自分はあのように動くことができただろうかと自問する。
少なくとも、同じことはもうできそうにない。残念です。
 
 

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  1. 2013/08/25(日) 18:55:17|
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